天才教室

僕が勉強を始めてから天才と呼ばれるまでの勉強法、考え方を全て教えます。受験勉強のみでなく勉強法の本質、天才の思考法について知りたい方は是非見てください。

【2023年度受験生向け】高校2年2月にやるべきこと ~受験勉強開始~

 

この記事は高校2年生やその親御様に特におすすめです。人生の一つの大きな分岐点ともいえる大学受験を成功させる可能性をできる限り上げたいという方は是非最後まで読んでください。

 

 

高校2年2月といえば、共通テストも終わり、本格的に大学受験を意識し始めている人が多い時期かと思います。「ついに自分たちの共通テストまで一年を切ってしまった」とか「いよいよ勉強をしないとやばいかな」とか、少しの焦りを覚えている人も多いかと思います。

 

実際に僕は高校2年の2月頃、「遊んでばかりいないでそろそろ受験勉強しないとやばいかな」と少し焦っていました。しかし実際は焦っていただけで特に何もせずに2月をだらだらと過ごしてしまいました。

 

僕や大半の人のようにだらだらと2月を無駄に過ごすことは本当にもったいないことです。今回一番伝えたいことは

高2の2月は受験成功への大チャンスの時期

であるということです。

 

 

受験生の大半が本格的に受験勉強をし始める時期は、学年が変わるタイミングである3,4月です。3,4月はたくさんの塾が入塾生を受け付ける時期でもあり、入塾と同時に受験勉強を始める人が多くみられます。

 

先ほども話したように2月というのは受験を意識し始めるだけで実際に勉強を始める人は少ないです。何も言われずとも焦りを感じ、2月に受験勉強を始める人は、受験勉強の意識が高く周りとの差をつけることができる人ということになります。しかし、そもそも大半の人が勉強を始める3,4月よりも早いタイミングで勉強を始める人は2月よりももっと前から勉強を始めています。

 

 

つまり2月現在勉強を始めていない人は多少の焦りや勉強に対する意識が上がっていたとしても2月は何もせずに周りと同じ3,4月から勉強を始めることになる人がほとんどという訳です。

 

 

最悪の場合もっと遅い5月以降に勉強を始めて受験で失敗する、ということまで容易に考えられます。受験は自分以外の受験生との戦いですから、周りよりも早く、

たった1カ月でも早く受験勉強を始めることができる2月というのは受験の成功確率を上げる上で最も重要で有効活用すべき

時期の一つといえます。

 

 

 

さて、ここからは具体的に何をすべきかということですが、2月にやるべきこととはずばり、

  • 共通テストを一度解く
  • 単語を覚える

たったこれだけです。

 

 

 

まず、「共通テストを解く」ということですが、とにかく自分が受ける可能性のあるすべての科目について、一度本番の時間の通りに解いてみてください。学校で習っていない範囲もたくさんあると思いますが(特に理科や社会)必ず解いてください。

 

2月中に一度解くだけでいいんです。1日で全ての科目を解く必要はありません。本番同様に2日かけて解いてもいいですし、3日で解いてみてもいいです。

 

受験勉強において最も重要な事はその時々に最もすべきことを把握し続けることです。

 

受験勉強を始める2月に一度共通テストを解く目的は、受験生のほとんどが受け、ほとんどの入試制度で用いられる共通テストのレベルを実感することです。

 

「習っていない範囲を解いてもレベルなんてわからないし意味が無い」と思う方もいるかもしれませんが、はっきり言うと学校のペースに合わせていては周りの受験生と差を作れませんし(高2の2月で全範囲終わっているような学校もありますし、塾で先取りしている人もたくさんいます)、自分がどのレベルにいるかすらもわからない状況がまずいと実感してください。

 

一度解いてみれば、ほとんどの人が習っていない範囲がたくさんあり、そもそも基本的な公式や単語すら覚えることができていない状況にいることがわかると思います。

 

ということは何をすべきかが一目瞭然ですよね。他の受験生と差をつけるために何をすべきか、それは習っていない範囲やこれまでに習った範囲の基礎作りです。習っていない範囲でも参考書やウェブサイト、動画など様々なツールを駆使すれば自習で基礎作りをすることができますし(塾に通っている人はや塾に通う予定のある人は塾で先取り先取りしましょう)、単語などは単語帳を使うだけで簡単に勉強できます。

 

このことを真の意味で理解(実感)するためにも一度共通テストを解いてみてください。なんとなくそろそろ受験期だからやばいと焦っているのではなく、身をもって焦りましょう。

 

 

ここで注意点ですが、この時最新の共通テストは絶対に解かないでください。理由は、直近の共通テストは自分が受ける年の共通テストと傾向が似ていることが多く、ある程度の実力がついてから使わないともったいないからです(これは二次試験の過去問を解く際も同様です)。実際に解くべき問題は2年以上前のもので、自分のレベルを知るという意味では共通テストの前の試験であったセンター試験を解いてみるということでも十分です。

 

 

 

次に「単語を覚える」ということですが、2月は共通テストを解く2,3日を除いて、

勉強時間を全て単語の暗記に使ってください。ここでいう単語の暗記とは英単語、古文単語の暗記です。目安は英単語頻出1200~1500単語、古文単語頻出200単語程度です。

 

先ほどまずは基礎を作るべきであり、理科や社会などの習っていない範囲の勉強も自習で勉強すべきだと話しましたが、一人で勉強するだけで簡単に基礎を作れたら苦労しませんよね。

 

ですから2月時点では一旦理科や社会は忘れてください。2月にすべきことは受験勉強において最も時間をかけなければいけなく、避けては通れない一つの勉強である単語暗記です。

 

3,4月から勉強を始めるような大半の受験生は「これまでの復習」、「習っていない範囲の習得」、それに加えて「全く覚えることのできていない単語の暗記」などすべきことがたくさんあり、これらを並行しながら勉強しなければなりません。

 

どうしても問題演習など、ひとまとまりの勉強に必要な時間が比較的多い勉強に比べて、特に単語の暗記は隙間時間など時間をあまりかけずにコツコツと積みげて勉強していけと言われがちです(単語勉強だけを勉強する余裕はない)。

 

しかし、単語をまともに覚えていない状態で、これまでの復習などの基礎固めをしようと参考書を読んだり、問題を解いたりしても単語をある程度覚えている人に比べると効率はかなり低いと言えます。

 

実際に3月に受験勉強を始めていても単語は後回しにして理系科目や問題演習を中心に勉強し始めることで、受験本番ぎりぎりの11月や12月に共通テストどころか単語がまだ完璧にできていないという状態で焦っている受験生はよくいます。

 

単語暗記に勉強時間をあまりとられない人は、単に勉強時間が周りよりも多くなるだけでなく、脳の余裕もでき、単語暗記が必要な科目に限らず他の科目にも脳を使えるので勉強全体が効率化されます。

 

強調しますが、単語暗記だけに集中して勉強できるタイミングは2月が最後です。

 

暗記だけに全振りし本気になれば、0からでもある程度の単語を覚えることができます。また、単語暗記はやることが明確で具体的に何をすべきかわからない受験勉強を始める時期にはピッタリですし、部活などで自習可能な時間が少ない方でも取り組みやすいはずです。主に2月中の共通テストレベルの単語習得を目指して取り組んでください。

 

 

単語暗記全振りは極端に思えるかもしれませんが、それほど重要で時間を取られる作業です。2月いっぱいまでに共通テストレベルの単語を抑えることができれば3月以降の勉強効率がはるかに上がり、受験成功の可能性が格段に上がります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。今回は高2の2月中にすべきことについてお話ししました。

 

また、受験成功確率を最大限まで上げるため、僕が天才と呼ばれるようになった勉強法など、他の記事でも様々なことについて具体的なことも交えながらお話していますので是非気になる方はチェック、フォローよろしくお願いします。

 

単語の暗記法については↓の記事で話しているので是非読んでみてください。

 

tenbenstudy.hatenablog.com

 

tenbenstudy.hatenablog.com

 

 

 

受験地理のすべて~共通テスト対策まで~

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 今回のテーマは「共通テストのための地理の勉強法」です。僕は理系だったので地理を二次試験で使わず、センター試験までだったので、共通テストのようなマーク形式の地理で高得点を取るための方法を教えます。地理選択の人は是非最後まで見てください。

地理の参考書や問題集については次回紹介します

 

 

 まず最初に、地理という教科について説明します。高校で習う地理は大きく二つに分けられます。

  • 系統地理
  • 地誌

<系統地理>
 系統地理とは気候だったり宗教だったりと、そもそもの地理の基礎知識のようなものをまとめた単元です。例えば、西岸海洋性気候はどのような気候だとか、イスラム教はこのような特徴があるといったことです。

 

<地誌>
 地誌とは系統地理を前提に地域ごとにどのような特徴があるのかなどをまとめた単元です。例えば、地中海周辺ではどのような農業が盛んだとか、東南アジアではそれぞれの国でどのような宗教や言語が使われているのかなどです。

 

 つまり、系統地理が地理の基礎です。系統地理では世界中の気候などについて単純に暗記するだけではなく、その気候になる原因や理屈が存在するので、その理屈を理解したうえで暗記してください。そうすることで地誌でも地域ごとの特徴を覚えることも理屈を考えればいいので簡単になります。さらに、地理の共通テストでは知識を問われているのではなく、知識を使ったデータ分析や、データから知識を結びつけるようなもので問題が構成されているので、理屈に対する理解がなければ問題は解けません。地理は理解さえしてしまえば、多少知識が無くても共通テストは解けるので、70点を取るくらいなら簡単ですし、点数が一番早く上がる教科なんです。そういうこともあって、地理は少ない勉強量で点が上がります。ただ、世界史や日本史と違って、すべてを覚えていれば100点が取れるというような教科ではありません。データ分析で問題が構成されているので、毎回100点を取るにはすべての統計やデータを覚える必要がありますが、そんなことはできません。どこかで2、3問は間違えてしまうのが普通です。地理とは、

 70点にするのは超簡単、90点を超えるのは超困難

な教科です。

 

 

 先ほども言ったように、受験における地理は少ない勉強量、高3の真ん中くらいから勉強しても間に合います。ですが、早めに勉強を始めるに越したことはないです。ここでは、共通テストの地理で90点以上取るための計画を話します。ざっくりと以下の通りです。

  1. 夏休み一カ月前から地理の勉強を始める
  2. 夏休みの間で全範囲終わらせる
  3. 復習しながら過去問演習

まず、受験は夏休みが1つの大切な期間なので、「ここでどれだけ勉強できるか」が周りとの差を作ります。その夏休みの間に地理の全範囲について自習してください。地理は暗記だけなので基本的には一人で全てできます。ただ、夏休みだけで一からすべてやろうと思うと、他の教科に使う時間のことなどを考えてもあまり余裕がありません。ですので、夏休み一カ月前くらいから勉強を始めてください。そうすることで、地理の勉強に余裕ができて、もしかすると僕の時みたいに夏休み終わりには全範囲2周終わっているかもしれません。全範囲終われば、センター試験や共通テストの過去問を最低でも一日大門1つは解いてください。地理ははっきりと単元が分かれており、大門ごとに解けば復習がとてもしやすいです。また、参考書に載っていなかったり、把握しきれていなかったこともわかります。

 

 

 ここまででおおまかなことについてお話ししましたが、具体的な勉強量について、僕が夏休み一カ月前から地理の勉強を始めてセンター試験までの間でしたことを書くので参考にしてください。

  • 地理Bの黄色い本10周以上
  • 学校の教科書3周
  • 学校の資料集5周
  • 村瀬のゼロからわかるシリーズの系統地理、地誌それぞれ2周
  • センター試験過去問30年分
  • センター模試(東進、河合塾、進研、駿台、その他センター模試)合計50年分

これくらいは最低でもやりました。ここまでの量を勉強する必要はないかもしれませんが、僕のように志望校のセンター試験の配点で社会の比率が高く、どうしても高得点をとりたい人はこれくらいしてみてください。これだけして僕は本番は95点でした。

 

 

 最後に、地理は本当に勉強しがいがあります。受験用だけでなく、受験が終わった後も世界のことについてたくさん知識がついた状態になります。日常生活で地理で学んだことがたくさん出てきます。人が知らないような地理のことを少しでも知っていて、日常生活で使えたら「天才」と言われること間違いありません。

旧帝大化学完全攻略

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 今回のテーマは、数学・物理でもお話ししたように、「旧帝大レベル化学の完全攻略」です。今回で旧帝大シリーズは最後ですが、化学についても旧帝大レベルになると別教科になります。旧帝国大学や超難関大学を目指している人、興味がある人は最後まで読んでください。

 

 

 

 まず、旧帝大レベルの化学とその他の大学の化学の問題の違いですが、物理と同じで

  • 量が多い
  • 問題に大学の色が濃く出る
  • 問題の内容に背景が存在する

という特徴が旧帝大レベルの化学には存在します。量が多いのは当然ですし想像しやすいと思います。

 

 

 受験ではどの教科においても大学それぞれで出題傾向や特徴が存在します。その中でも旧帝大の化学はその特徴が強く、旧帝大化学”の対策を行わなければ解けません。いわば普通の高校化学とは別教科なんです。基本的には物理の時と同じで、特に頻出の問題や単元が存在するということです。これは過去問を多く解くほどわかるものなので、努力次第で何とでもなります。

 

 

 物理の時と同じことを書きますが、「問題の背景が存在する」ということが最も重要です。言い換えれば、「大学側に問題を出す意図がある」ということです。この”意図”というのが問題の”背景”ということです。典型的な例は、「高校では習わない、大学で新たに出てくる定理や特性を証明する問題を高校の知識で解かせる」というものです。高校では習わない範囲の化学について入試問題に出すことで、大学化学の範囲のことを考察させるということです。この大学化学の新しい事というのは一般にその年のテストを作っている教授の専攻している内容であることが多いです。この”大学側の意図”については受験本番に深く考える必要はありません。しかし、過去問を解き勉強していくうえでこのことを意識することはとても重要です。これを意識するだけで過去問の研究にもつながりますし、求められている能力を理解することができます。これらの点を覚えていてください。

 

 

 最後に、僕が過去問を解き始めた時期や計画について話します。僕は数学の時も言いましたが、8月の真ん中くらいではじめて京大の過去問を解きました。この時期はちょうど僕がセンター化学満点を取れるくらいの基礎力はついたなというくらいの時期でした。解いたのは自分が受ける年の三年前のものです。いつの過去問を解くのが良いのかなどについては前の数学の記事を読んでください。その後、一週間に一年分解くことを11月くらいまで繰り返しました。その後は毎日のように解いていました。参考までに僕が解いた化学の過去問の量ですが、

  • 京大の過去問27か年を2周+2周目でわからなかったやつは3周目
  • 京大実践、京大オープンの過去問15年分以上
  • 東大、阪大、東工大の過去問3年分

くらいでした。

 

 

 とにかく過去問は早めに解いてみることで、自分がこれからどのような物理力をつけなければならないのかがわかるようになるので、早めに解いて下さい。また、センター試験満点が取れるくらいの実力が付けば、レベルの高い問題集と過去問を並行してもらっても構いません。僕は「重要問題集」という問題集を夏休み中に終わらせました。旧帝大、超難関大の化学は対策が本当に大切です。

受験期の化学の勉強計画

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 今回のテーマは「受験期の化学の勉強計画」です。受験生や高校2年生は是非最後まで読んでください。

”化学のすべて”については前回の記事を読んでください

 

tenbenstudy.hatenablog.com

 

 

 

 化学を高3生があまり得点源にできない要因はやはり「学校が全範囲終わるのが本番直前になったり遅い」ということが一番にあります。化学自体は正直誰でもできるような教科なんですが、演習の時間なしで習得できるほど甘くはありません。つまり

    できるだけ早く全範囲終わらせる

ということが重要です。逆に言えば、これだけすれば周りの受験生と差をつけることが簡単にできます。さらに、化学を得点源にすることもできます。

 

 

 化学は無機化学有機化学の範囲は基本的に新しく習うことは暗記のみなので自分一人で勉強するのには適しています。本来は高2までにある程度理解しておいてほしいのですが、理論化学が苦手でまだ理解しきれていない人でも、いったんは無機化学有機化学を先に終わらせてください。この2つは簡単で理論化学とは全くの別物なので、「無機と有機は得意」というようになる可能性も大きいです。

 

 

 全範囲終わってしまえば、後は問題演習をするだけです。最初はセンター試験レベルの基礎問題を解けるようにしましょう。その後はレベルが高い問題集、志望校の過去問で勉強してください。

 

 

 とにかく受験期にはいかに早く全範囲を終わらせて演習に入れるかが重要です。化学は基本暗記なので努力がすべての教科です。化学を得点源にできるようにがんばってください。

高校化学のすべて

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 今回から高校化学についてお話していきます。今回のテーマは「高1、高2の間に化学ですべきこと」です。理系で科目選択に悩んでいる人や化学選択の人は是非最後まで読んでください。

 

 

 高校化学は「努力すればするほど伸び、勉強内容が単元ごとにわかりやすく分かれている」科目です。努力するほど伸びると言いましたが、伸び率は単元によって大きな差があります。高校化学は主に下の3つの単元に分けられます。

<理論化学>
 計算問題中心の単元で、範囲が広く、得意不得意が分かれやすいです。ただ、理解さえできてしまえば勉強に時間を取られることはなく、得意になってしまえば化学の勉強を楽にできます。

 

無機化学
 暗記中心の単元で、範囲も狭く、覚えるだけで点が取れます。これが一番努力に対しての伸び率が高い単元です。簡単な単元ですが、二次試験でも共通テストでも最低大門1つは出題されるので落としたくありません。この単元では周りと差が付きずらいので絶対に落としたくありません。

 

有機化学
 暗記と応用の単元で、範囲が広く覚えることも多いです。そのうえ応用力がとても試されます。つまり、応用力の部分で周りと差が付きます。ただ、この応用力は普通とは違い、努力するほど上がるものです。つまり、勉強するほど応用力は高まります。この単元も伸び率が高いということです。

 

 

 さて、本題ですが、高1、2年ですべきこととはつまり「理論化学の完全理解」です。おそらくほとんどの学校が高2までで理論化学、高3で無機有機を習うと思います。高3になってまで理論化学をしていてはあまり余裕がありません。ですので、授業を真面目に受けて2年間かけて時間を使って理論化学を理解してください。理解さえできれば高3で演習することで結果はついてきます。高3での勉強計画については次回書きますが、物理と同様に全範囲を早めに自分で終わらせることが大切なので、高3になった時にすぐに無機有機に入れる状態に高2までにしておきたいということです。

 

 

 最後に、理論化学のコツですが、

         単位がすべて

です。例えば日常的に使うm/sというのは1秒で何メートル進むのかを表しています。これと同じように単位というのはそのものの意味を表しています。ですので、化学でよく出るmol/Lはモル濃度を表していますが、これは溶液1L当たりの溶質の物質量という意味です。つまり、単位さえ理解できれば理論化学の計算は楽になります。単位に注意しながら勉強を進めてみてください。

前日勉強で定期テスト8割になる方法

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 今回のテーマは「高校の定期テストで高得点を取る方法」です。受験において学校の成績は必要ないのですが、指定校推薦を狙っている人や、一応成績を上げたいという人、定期テストの勉強の仕方がわからない人などは是非最後まで見てください。

 

 

 まず最初に言いたいことは、「何の努力もなしに高得点を取れる方法」なんて都合がいいものは存在しません。ただ今回は僕が最も効率が良く楽をして定期テストの点数を上げた方法について紹介します。

 

 

 結論、定期テストは前日さえあれば八割近くの点数は余裕でとれます定期テストは簡単に言えば授業の内容の確認テストです。まあ授業をしっかり聞いていればある程度は解けるんです。とは言っても授業の内容なんてテストの時には忘れているというのが普通です。僕はそもそも寝ていて聞いていない授業もありました。一番ひどかったのは高1の時の化学基礎で、たぶん一年間で寝なかった授業は10回くらいだと思います。それでも化学基礎の成績はテスト前日の勉強だけで10段階評価の10で学年一位でした。ただ、この例は僕が理解力に極端に長けていて、理系科目が得意すぎたことが要因なので全員がこれをできるというわけはありません。つまり、数学や理科などの理系科目に苦手意識のある人は授業をしっかり聞いて理解に努めてください。理系科目を得意科目にする方法は前までの記事に載せているのでそれを読んでください。

 

 

 対してここでは、僕が苦手を極めていた暗記の多い文系科目や副教科でも前日の勉強で9割取ることができたので、その方法を紹介します。僕の方法は、「前日に授業範囲をまとめた一問一答プリントを作り、前日寝る前と当日の朝にプリントを一周する」というものです。これは授業内容を忘れていたり聞いていなかった人に対しておすすめの方法です。つまり、”授業内容を忘れている”というのが前提です。そのためには授業全範囲の復習、確認が必要です。そのために問題演習ではなく範囲のまとめに前日のほとんどの時間を使ってください。これを自分で問題を作りながら進めることで案外覚えているものなんです。あとはそれを寝る直前と朝起きてからとに一周ずつするだけで、「短期記憶の究極系」の脳の状態が出来上がります。これだけで定期テストはとれます。

 

 

 また、この方法はもちろんテスト一週間前にまとめプリントを作ってテスト前日に何周もするということをすればより高得点を狙えますし、なんなら授業中に授業を聞きながらプリントを作ることで、授業に集中できてテスト勉強もそのプリントを解くだけで楽だしといい事しかありません。つまり、この方法の最も良い点は、「前日勉強にのみ適したものではなく、前もってやるほどテスト前日に苦しむことなく勉強ができる」方法であるという点です。また、前もって勉強するモチベがないような人でも、たった1日の間本気でモチベ高く勉強することで成績を上げることができるという点です。ただ、これは”定期テスト”のための勉強法で、”受験”のためのものではないので、超短期記憶のせいですぐに忘れてしまいます。だから、成績を上げるためだけの方法だと思ってください。逆に言えば、定期テスト後にたまに復習することで長期記憶にできて、受験にもつなげられるということです。

 

 

 まとめると、「定期テスト前日は授業範囲全体のまとめに時間をほぼすべて使え」ということです。人間は前日に本気で勉強した内容を寝る前と起きてからにも復習したという条件で次の日に忘れているなんてことはほぼありません。みなさんも短期記憶の鬼になって定期テストを攻略しましょう。

旧帝大物理完全攻略

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 今回のテーマは、前回の数学でもしたように、「旧帝国大学レベル物理の完全攻略」です。受験における高校物理は、旧帝大レベルになると別の教科になってしまいます。「旧帝大の物理とは一体どんなものか」、「どんな勉強をすればよいか」を知りたい方は是非最後まで読んでください。

 

旧帝大数学については下の記事を読んでください

 

tenbenstudy.hatenablog.com

 

 

 

 まず、旧帝大レベルの物理とその他の大学の物理の問題の違いですが、

  • 量が多い
  • 問題に大学の色が濃く出る
  • 問題の内容に背景が存在する

という特徴が旧帝大レベルの物理には存在します。量が多いのは当然ですし想像しやすいと思います。

 

 

 受験ではどの教科においても大学それぞれで出題傾向や特徴が存在します。その中でも旧帝大の物理はその特徴が強く、旧帝大物理”の対策を行わなければ解けません。いわば普通の高校物理とは別教科なんです。主にどのような特色があるのかですが、例えば京大でいえば「力学の中でも二体問題に特徴がある」という感じです。特に頻出の問題や単元が存在するということです。これは過去問を多く解くほどわかるものなので、努力次第で何とでもなります。

 

 

 「問題の背景が存在する」ということが最も重要です。言い換えれば、「大学側に問題を出す意図がある」ということです。この”意図”というのが問題の”背景”ということです。典型的な例は、「高校では習わない、大学で新たに出てくる定理や特性を証明する問題を高校の知識で解かせる」というものです。高校では習わない範囲の物理について入試問題に出すことで、大学物理の範囲のことを考察させるということです。この大学物理の新しい事というのは一般にその年のテストを作っている教授の専攻している内容であることが多いです。この”大学側の意図”については受験本番に深く考える必要はありません。しかし、過去問を解き勉強していくうえでこのことを意識することはとても重要です。これを意識するだけで過去問の研究にもつながりますし、求められている能力を理解することができます。これらの点を覚えていてください。

 

 

 最後に、僕が過去問を解き始めた時期や計画について話します。僕は数学の時も言いましたが、8月の真ん中くらいではじめて京大の過去問を解きました。この時期はちょうど僕がセンター物理満点を取れるくらいの基礎力はついたなというくらいの時期でした。解いたのは自分が受ける年の三年前のものです。いつの過去問を解くのが良いのかなどについては前の数学の記事を読んでください。その後、一週間に一年分解くことを11月くらいまで繰り返しました。その後は毎日のように解いていました。参考までに僕が解いた物理の過去問の量ですが、

  • 京大の過去問27か年を2周+2周目でわからなかったやつは3周目
  • 京大実践、京大オープンの過去問15年分以上
  • 東大、阪大、東工大の過去問3年分

くらいでした。

 

 

 とにかく過去問は早めに解いてみることで、自分がこれからどのような物理力をつけなければならないのかがわかるようになるので、早めに解いて下さい。また、センター試験満点が取れるくらいの実力が付けば、レベルの高い問題集と過去問を並行してもらっても構いません。僕は「名門の森」という問題集を夏休み中に終わらせました。旧帝大、超難関大の物理は対策が本当に大切です。

 

 

 また、参考までに京大実践の模試の過去問のAmazonのリンクだけ載せておきます。